2013年5月20日月曜日

ゲームが進化と共に失ってしまったものを考える


 私が生まれた時から幸運にもテレビゲームというものは存在していました。
親がゲーム好きだということもあり、物心ついた時にはすでにTVゲームが家にあったという比較的幸運な家庭だったのかもしれません。
そんな中ずっとゲームとともに人生歩んできたわけですが、進化すればするほど現代ゲームが失っているものに気づいたので、それを書いてみようと思います。



まずは進化したものを考えてみよう

グラフィック→これはいうまでもなく進化しています。扉絵でも使いましたが、表現の幅というのは間違いなく広がってると言えるでしょう

空間描写能力→64あたりから3Dゲームが登場しましたが、今や3Dはゲームの本流といっていいほど進化しました。昔よくあった距離の掴みづらさはほぼ無いと言ってもよいのではないでしょうか。

オンライン→ これはここ10年の一番台頭してきたスタイルです。昔は複数プレイというのは友達がいないとプレイ不可能でしたが、今や1人でもネットを繋げばいろんな人と複数プレイが出来るようになりました。

ゲーム以外のことも可能に例えばPS3ではトルネを使ってTVチューナーになり録画ができるようになりました。WiiUではカラオケやストリートビューも可能で、Miiverseという専用SNSも存在しま Xboxはマイクロソフトの技術を活かしてインターネットを利用した様々なサービスの先駆けとなりました。インターネットブラウザも現在では標準装備ですね

DL版ゲーム →インターネットにつながるようになり、各社の過去タイトルのゲームがプレイ可能になりました。(全てではないが)さらにDL専用ゲームも登場し、よりソフト購入の幅が広くなっています。







では失ったものは?


 私が一番思うのは起動までにかなりの時間を要するようになったということです。

春のアップデートが来るまでWiiUは悲惨なほど長かったですし、HD機はかつてのファミコンとまではいかなくとも64やGCほど速く起動しなくなったために手軽に点けてもらえなくったように思いますそして注意書きや、企業ロゴのせいで自由に動かせるまでに時間がかかりすぎるのではないでしょうか。神経質に聞こえるかもしれません、何度も何度も起動するのでうんざりしてしまう人は少なくないと思います。

理想はこのDSくらいの起動時間。3DSでも長いのではと思うこともある。据え置きは更に長い



 そして田下広夢さんの記事にもありましたがアップデートで、できるようになるまで時間がかかってしまうという点。 
http://allabout.co.jp/gm/gc/417423/
 日々のゲームライフにおいて、ゲーム本体のアップデートで煩わしいと感じるタイミングが、これではないでしょうか。新しいゲームを買ってきて、いざ遊ぼうと思ったら。本体のシステムソフトウェアのアップデートが必要だと言われるケース。

もちろん、アップデートすればいいんです、たいした時間はかからないでしょう。でも、アップデートした後本体を再起動なんて言われると、やっぱりどうして も鬱陶しい。新しいゲームを買ってさあ遊ぼうというタイミングで出鼻をくじかれる感じは、決して気持ちいいものではありません

 これらは慣れていない人にとって、起動する事が難しいということになって敬遠される原因になってしまいます。昔はスイッチひとつで起動できたのです。それができていたのに今は出来ないのは考えるべき点です。実例を挙げると割りとゲームの扱いに慣れている私でもWiiUのネット接続には30分程度要しましたインターネットが苦手な人が触るとセットアップで手間取る・・・これはゲーム人口の減少の要因になりそうで怖いです





 一番目に見える形で出ているのはソフトの絶対数の減少です。すごく綺麗で様々な事ができるようにった分、ソフトの数は一気に減ってきました。
 これは開発費の高騰によるもの開発期間の長期化、規模の増大化が原因です。特にHDゲームソフトは簡単作れるものではなく、時間とお金びっくりするくらいかかります。それによりそのようなゲームを作れる会社の数は当然減少しますし、よりチャレンジブルなゲームが登場しにくい世界になっています。最近はどこの会社も人気シリーズの続編地獄です。新しいモノが出てこない業界というものは先細るのが世の常です。これは早急に解決すべき問題だと私は考えます


久々に新規タイトルで期待している The wonderful 101。8月24日発売です。


  絶対に今の業界では出てこないツインゴッデス。こういうバカゲーも業界には必要



家庭用ゲーム機は私の生きがいであるのでどうせなら自分が死ぬまでは存在してほしいものです。私は昔のゲームも今のゲームもプレイしますが、私一人では業界を支えられそうにないのでより多くの人に触ってもらう必要があります。業界関係者の方がもし見ていましたら、ユーザーの一意見として真剣に考えてもらえると嬉しいです。






16 件のコメント:

  1. いつかここのレトロゲーか何かの類でコンパイルを取り上げて欲しい

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  2. 昔のゲーム特有の荒削りな感じが薄くなったよね
    その分今のはどれも完成度高くて楽しいんだけれども
    厳しい操作性や制限の中でいかにテクニックを駆使してクリアできるかが昔のゲームの醍醐味だと思う
    今は選択肢が色々増えたおかげでそういうのは少なくなってとっつきやすいね

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  3. 単純にグラフィックと言っても、視覚的に奥行きを感じたりするだけで、
    コントローラーの十字キーとボタンで操作する基本は変わらないわけです
    要するに、見せ方、突き詰めて言うと演出が派手になっただけなんですよ
    サッカー漫画やテニス漫画で気功破のようなものが出たり、
    囲碁や将棋で例えるなら、一手打つ度に閃光がほとばしったり、花火が打ち上がったり、効果音が鳴るってところでしょうか
    ゲームの基本ってものは極論するならファミコンから変わってないんです
    漫画や、アニメ、音楽といったものがどうして世間で受け入れられて、ゲームがいつまでも主流にならないのか?
    それはアニメや漫画、音楽といったものがある程度大昔に完成されているからです
    アニメならディズニー、漫画なら手塚治虫、音楽ならクラシック、といったように既にその頃には今に通用する形式ができあがっているんです
    でもゲームはその形式がなんともあやふやです
    ジャンルの多様さもあるでしょうが、ハードの進化というものがことあるごとに、人間の認識を一新させてしまうので、
    ゲームとはなんぞや?というのがぶれてしまうんですよ
    ゲームには残念なことに、グラフィックが悪ければ旧態依然と言った見方が今も根強く残ってます
    ゲームの基本といったものが、ファミコンの時点で骨子として完成されているのも関わらず、です
    流石にファミコンともなると、キャラクター描写が稚拙だったりシナリオが子供騙しのものが多いですけど、
    SFCの後期あたりからは、グラフィックの出来はさておき、キャラクターやシナリオが秀逸なものがでてきてます
    シナリオやキャラクターなどは、ハードのマシンパワーに関わらずライターの腕でいくらでも改良できますからね
    当たり前といえば当たり前ですけど
    で、ゲームはグラフィックじゃない、ってことに気付くのはあらかたゲームをやり尽くした人間が辿り着くんですよね
    まるで、悟りでも開いたかのように
    それが、現世代の子供達との軋轢を時として生んでしまう
    グラフィックの差異による認識の不一致があるからです

    僕は割と古い人種のゲーマーなんで、昔のソフトも今のソフトも等しく楽しむことができます 正に年の功ですね
    懐古もにわかもないところで、ゲームってのはもっと面白いもんだ、と言いたいですね
    それを伝えるには、まず「最近の~」って言葉を封じるのが大切なんじゃないかなって、思いますね
    それは自らが老いたってことを認めることに繋がる気がするので
    ゲームを楽しむには童心に帰るのが一番ですから

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  4. 起動時間はciv5とかあきらかに糞長いのもあるけどシムシティは4よりSFC版の2000のほうが長いと思う
    simcity4はMODいれると長くなるけど

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  5. 起動してゲームを始めるまでの時間とロード時間は確かに地味に蓄積していくストレスだな
    ロード時間は今はHDDにゲームをインスコすると軽減したりするけども
    タイトル画面が出るまでに何枚も出る企業ロゴなんかは大人の事情で無くせないとか誰かが
    言ってたけど、あれもなんとかしてほしいところ

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  6. 昔からのゲーマーだと、ついつい現状に悲観的になりがちですが、
    今も悪くはないですよ。
    ウチの奥さんは、40過ぎてから3DSでゲームデビューして、
    今はひたすらガルモを遊んでるので、悪い事ばかりじゃないとも思います。

    従来のドラクエとは違っても、ドラクエ10は手軽に遊べるMMOとして、
    今のハードでしか遊べない、とても良いゲームに仕上がってますし。
    WiiU版なんて、テレビから解放されて遊べる、夢のようなゲームです(大袈裟ですけど)

    「昔のゲームは良かった、そして、今のゲームも素晴らしい」
    そのスタンスで時代に合わせて遊び続けて、
    文句ばかりでゲームで遊ばない、老害ゲーマーにならないよう心掛けたいものです。

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  7. 製作に金がかかるHDゲームは大きなメーカーが作り、比較的安価で作れるPSPやDSや3DSに小さなメーカーが流れて棲み分けされてる印象。
    Vitaはどうだろうね。開発費は安いけど。

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  8. ゲーム機が高性能になった今こそ、昔のゲームを積極的にリメイク、リファインして出すべきではないでしょうか? 新作をゼロから作るよりは開発費も抑えられるかなと。

    必ずしも据え置き機ではHD・3Dじゃないといけないワケではなく、8bit風2Dゲームでもいいと思うんです。Terrariaなんてバカ売れしてますよね。大作主義を見直すべきじゃないでしょうか? 映画だってハリウッドの大作もあれば、低予算のB級映画やショートフィルムもありますし。

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  9. リンクの左利き

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  10. やっぱDLC商法だろうなぁ。
    意図的に不完全な商品を作る企業が出てきてる。

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    1. DLCが悪とは思えないけどな。
      DLCがあるとそのゲームをもっと長く楽しめるし、購入するかしないかは自由
      昔と比べるとゲームの規模は凄く大きくなってるけど
      ソフトの値段自体は1万以下の上、売上も昔より多くは無い中では仕方無いと思う

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    2. DLCを利用しなくても十分に楽しめるソフトはDLCがあっても叩かれてない
      追加シナリオ500円とかそういうのはむしろ歓迎されてる部類

      2013年5月21日 1:38の人も
      >意図的に不完全な商品を作る企業が出てきてる。
      こう述べてるように
      叩かれてるDLCってのは大抵、それがないとソフトが完成品のレベルに達しないとか
      中身に対して価格がおかしいとかそういう場合だよ

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  11. アップデートに時間がかかるけど、その間は他のこととしてればいいかなと思っている
    昔家にあったPCが起動に時間かかってたからかな
    でも企業ロゴは気になる

    某シリーズにおいてDLC商法と完全版商法でなんとか儲けようとしているどっかの企業はちょっと許せない
    完全版商法は今に始まった話じゃないんだけど、「おっ新作か買おう」と思う前に「移植されたりしないだろうな」と疑ってしまう

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  12. 少しテーマとは違うが糞ゲーの定義が馬鹿ゲー、無理ゲーから未完成ゲーになってしまったとは思う。
    上の米でもあるが不完全な商品を出し後々パッチやDLCで修正をかけるのはなんとなく抵抗がある。

    しかし今の若い連中はいきなりウィキや攻略サイトを見て高速で攻略する人が多いみたいなので興味を引くためにDLCで小出しにするのも仕方ないのかな。

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  13. 開発側が迂闊に博打をうてなくなったってのはユーザーにとっても不幸だねえ
    メタルマックスやゼノ○○とか魔装機神みたいに数年、十数年ぶりにシリーズ復活、みたいなことはあるけど
    完全オリジナル新作、とかそういうのは減ったよなあ

    ソフトはROMカセット時代より安いのに
    ユーザーも冒険心で新作を買うことが減ったってのもあるけど

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