2014年5月4日日曜日

蟹鍋の後で…(『改憲』だろうが『加憲』だろうが、超えちゃいけないラインがあるだろ?編)

今回は政治の話なので、あくまで私の私見である事をご承知おきください。

自民党の改憲推進委員長だという国会議員が、日本国憲法第96条に対して『「できれば(最初の発議を受けた)1回目の国民投票で改正するのが正しい方向性だ」』と言っているというニュースを知ったとき、私は真っ先に「何を言ってるんだろう、こいつは?」という憤りを感じた。

日本国憲法第96条

  1. この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
  2. 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
この第96条と同じ『憲法の改正』について書かれている、大日本帝国憲法第73条も見てみよう。

大日本帝国憲法第73条
  1. 将来此ノ憲法ノ条項ヲ改正スルノ必要アルトキハ勅命ヲ以テ議案ヲ帝国議会ノ議ニ付スヘシ
  2. 此ノ場合ニ於テ両議院ハ各々其ノ総員3分ノ2以上出席スルニ非サレハ議事ヲ開クコトヲ得ス出席議員3分ノ2以上ノ多数ヲ得ルニ非サレハ改正ノ議決ヲ為スコトヲ得ス
明治憲法では『天皇陛下の勅命があり、かつ各議院の総議員の3分の2以上の出席』が無ければ憲法改正に関する議会を開くことすら許されていない事を考えれば、現行の憲法は明治憲法よりは改正の条件が緩和されているとも言える。
そもそも、『各議院の総議員の3分の2以上の賛成』を『過半数以上の賛成』に変えることは、時の施政者の都合で憲法をいくらでも簡単に改正できてしまうようになってしまう。まして、現在の国会を見れば『改憲ムード』が満々に漂っているではないか。

私は別に「改憲するな」と言っているわけでは無い。少なくとも、現行憲法の第9条については改憲すべきだと思っている。
「96条の改憲だけは許してはいけない」と言っているのだ。

TPPしかり、改憲しかり…自民党の言う『国益』とは何なのだろうか。
私には、『国益』と書いて『くにをこわす』と読めるのだが…?

6 件のコメント:

  1. 政治ネタとか珍しいな。
    正直96条改正の動きはブレーキをポピュリズムでぶっ壊そうとしているようにしか見えない。

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  2. まあ改憲派で自民党を指導してきた小林節氏すら反旗を翻していますからね
    自民議員は早急に安倍氏の暴走を止めていただきたい

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  3. ネット界隈では宗教のように安倍自民を盲信してる輩が多くてうんざりする
    批判すると反日左翼在日扱いだし

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  4. よほどキワモノでない限り、憲法の学者さんはみんな呆れてるでしょう
    この手の無理筋を言い出すのは、いつも政治家か軍人のような気がします
    まずは専門家の意見を聞かないと…なぜ素人がここまで大手を振れるのでしょうね

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  5. あんまり陰謀論めいたことは言いたくないけど最近の偽2ch騒動で西村と麻生の繋がりがバレてネットでのあの異常なほどの自民安倍麻生持ち上げは仕組まれてたんじゃないかって言われてるくらいだからね
    これを期にネトウヨと呼ばれる人たちはもう一度何を支持し何を批判すべきか冷静に考えてほしい

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  6. しかし逆にいうと、1/3以上の反対で改憲ができない現行の96条は多数決のルールと矛盾するようにも思える。
    そもそも、2/3が境界線の根拠ってなんだろ?

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