関連スレ
のび太「羽生蛇村?」一章
http://kanisokuhou.doorblog.jp/archives/51068269.html
のび太「羽生蛇村?」二章
http://kanisokuhou.doorblog.jp/archives/51068714.html
のび太「羽生蛇村?」三章
http://kanisokuhou.doorblog.jp/archives/51069047.html
のび太「羽生蛇村?」四章
http://kanisokuhou.doorblog.jp/archives/51070098.html
322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 17:59:20.39 ID:xSBPy5VB0
【野比のび太 第2日/20:31:33 大字粗戸 眞魚川周辺】
のび太「ついに、来ちゃったね」
目の前にそびえる巨大な建物に威圧感を感じながら、のび太が呟く。
来る途中に皆に会えたらと淡い期待を抱いていたが、ついに会う事なくここまで到着してしまった。
須田「でっかい建物だな・・・・美耶子、絶対に俺から離れるなよ」
美耶子「言われなくてもそのつもりだ、バカ」
高遠「春海ちゃん、大丈夫かしらね・・・」
のび太「待っててねみんな・・・・・・」
いつの間にかふり出していた雷雨をものともせず、屍人の巣へと足を踏み入れていく。
全ては、皆と会うために。
平穏な日常に戻るために。
323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 18:04:04.66 ID:xSBPy5VB0
【骨川 スネオ 第2日/18:22:45 大字粗戸 眞魚川周辺】
スネオ「全く、嫌な雨だなぁ、もうっ!」
全身を濡らす雨に嫌悪感を抱きながら、スネオは屍人の巣の前で仁王立ちする。
スネオ「ヤバそうな建物だけれど、なんかここに皆がいそうな気がするんだよなぁ」
それは完全なる勘。
一つとして根拠のないもの。
だが、スネオはここに皆がいると強く感じ取っていた。
それは、長年共に過ごしてきた仲間の見えない力なのか。
牧野「バールだけじゃ心もとなくないかな・・・・」
牧野が不安そうに尋ねる。
スネオ「さっきから多数の視界をジャック出来てるんだ。
ここには結構な量の化けものがいる。見つかったらどんな武器を持っててもおしまいさ」
恩田「それもそうね・・・・」
スネオ「今更だけどさ、皆着いて来なくても良いんだよ?
多分この先は凄く危ない。道中見たような犬みたいなやつや飛んでる奴もいっぱいいると思う」
324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 18:04:44.10 ID:xSBPy5VB0
牧野「良いんです、僕は。何故か僕も、呼ばれているような気がして」
ハッキリとした口調で牧野が言う。
それは、ループした世界でも牧野が見せられなかった勇気。
小さな一人の男の子から貰った勇気。
求導師として、本来持ち得ているはずの勇気。
恩田「今更私一人で置いて行かないでくださいよ・・・・
一人でいる方が、よっぽど危険です」
姉は既に屍人と化してしまい、頼るもののいない状況。
確かに屍人の巣は危険だが、一人でいる方がそれよりもはるかに危険だ。
一人では、いつ頭脳屍人(ブレイン)や羽屍人、などに見つかって殺されてしまうかわからない。
今この場で恩田に残されている選択肢は、ついて行くしかないのだ。
スネオ「じゃあ、何があるかわからないけど、進んでみようか。
この冒険が終わったら、ママに頼んで僕の勇士を本にして貰うんだ。くふふ!!」
326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 18:10:10.40 ID:xSBPy5VB0
【源 静香 第2日/19:11:42 大字粗戸 眞魚川周辺】
しずか「酷い雨ねー・・・・」
壊れかけの屋根の下に座りながら、しずかが呟く。
前田「止みそうにないね・・・」
しずか「咄嗟に建物の中に入っちゃったけど、とても危ない場所みたい。
さっきから視界ジャックで周りを見たけど、四方八方に怪物がいるわ」
前田「でも、今更この雨の中彷徨うわけにもいかないでしょ?」
しずか「そうね。それに、なんだから呼ばれている気がするの」
前田「呼ばれている気がする?」
しずか「そう。ドラちゃん達がよんでいる気がするの。ここだよって」
前田「しずかちゃんが言うならそうなのかもね」
しずか「こんな事言うなんて、気味悪いでしょう?」
前田「ううん、全然。しずかちゃんだもん」
しずか「ふふ、ありがとう。じゃあ、そろそろいきましょう」
2人で立ちあがって、屍人の巣の中へ入っていく。
中に居るであろう、友達に会える事を信じて。
329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 18:14:06.14 ID:xSBPy5VB0
【剛田 武 第2日/18:00:01 大字粗戸 眞魚川周辺】
ジャイアン「やっとこの時が来たな!」ブンブンッ
バットを大きく振り回しながら、息をまく。
ドラえもん「打ち入りに行くんじゃないんだから・・・・
あくまでも穏便に、だよ?」
志村「お前さんは、来なくても良いんだぞ?」
美浜「今更おいて行くとか止めてよ!折角あんたと違ってたのもしそうな人達に会えたんだから!
あんたこそ、来なくてもいいのよ?」
志村「どうせ化けもんになるなら、せめて若い者の助けになったって良いだろう」
ドラえもん「まあまあ、穏便に・・・
これから先どうなるかわからないんだから、仲間割れしている場合じゃないよ」
ジャイアン「そうだぞ、なんたって化けもの退治に行くんだからな!」
ドラえもん「違うでしょ!あくまでも目的は中を調べてのび太君達がいないか確かめるだけ、だよ」
331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/07(木) 18:17:09.81 ID:xSBPy5VB0
ジャイアン「そう言えばそうだったな」
ドラえもん「んもぅ・・・・」
美浜「ん、雨?」
ぽつぽつと水滴が落ちてきて、ドラえもん達の体を濡らし始める。
志村「ふり出しそうだな・・・・
早いとこ入った方が良い」
ジャイアン「そうだな、行こうぜドラえもん!」
ドラえもん「そうだね!」
美浜「ま、待ちなさいよっ!おいてくなんて許さないわよ!!」
何とも緊張感のない会話を繰り広げたあと、全員で屍人の巣に向かっていく。
仲間同士が出会うのは、すぐそこに迫っていた。
第五章 集結 終
第六章につづく…
http://kanisokuhou.doorblog.jp/archives/51073238.html
0 件のコメント:
コメントを投稿