2013年10月25日金曜日
浅見光彦シリーズ『神戸殺人事件』レビュー
台風の被害、そこから立て直す暇も与えてくれず立て続けにやってきた台風。
10月も終わるというのに自然は容赦無しです。
こんばんわ。涼風豊です。
今日は内田康夫氏作、浅見光彦シリーズの『神戸殺人事件』のレビューを書きたいと思います。
先ほどまでTwitterでここ蟹速管理人の岩倉千尋氏等と小説について少しばかりお話をし、
京極夏彦氏の作品を勧められました。
僕はオール読物で百鬼夜行シリーズが掲載されていたときにパラパラっと目を通した程度で
まともに読んだことがありません。
時間を見つけて読みたいと思っているところです。
さて、Twitterでそんな出来事があり「久しぶりに小説関連の記事を書くか」と思い、今筆をとらせていただいている次第であります。
この「~であります。」というのはもともと長州弁らしく、今では共通語として使われています。
前回の方言記事を使ったウンチクです。申し訳ない。
蟹速読者で僕、涼風豊をフォローしてくださっている方は分かるかと思いますが、
先月人生初のお見合いをしました。
色々な思惑があり、それに付き合わされたものです。
結果から言うと、「残念ですが…。」とお付き合いをお断りさせていただきました。
もしそのまま事が進んでいたらなんて思うと、神戸殺人事件を書かなくては。そう思ったのです。
以前、浅見光彦シリーズはプロローグが面白い。と、神戸殺人事件を例えに出して書かせていただきました。(http://kanisokuhou.blogspot.jp/2013/04/blog-post_30.html)
舞台は兵庫県。
仕事で神戸に行き、取材をする。
その取材で一緒にお仕事をした人物と食事をし、繁華街を歩いているとヤクザに追いかけられている女性が。
その女性を救うところから物語が始まります。
キーワードは「赤い寺 白い犬」と書かれた紙方…。
今作のヒロインは芦屋のお金持ちで、家にお手伝いさんが居て関連会社がある家柄のお嬢さん。
このお嬢さんが他人ではない感じがして少々胸が痛いです(僕のTwitter参照)
バラバラに発生した事件がやがてひとつに重なり、なんとも言えない悲しみ、切なさに襲われる。
エピローグのお嬢様との別れも切ない。
やはり中盤ダレる場面もありますが、今作は最後までじっくり目を通して読んでみる価値のある作品です。
バラバラに発生した事件から一つに重なる瞬間。
「赤い寺 白い犬」という謎のキーワード。
浅見氏が事件をだんだんと真実に近づける推理をしている時、僕らは見えなかったものを見てしまう。
たかが小説だが、その場に居るような錯覚に陥り、
浅見の推理に酔ってしまう。
レビューが下手くそで申し訳ない。
感想を書くとどうしてもネタバレをしそうな勢いがあるため中途半端な感じになるが、
この作品は是非読んでいただきたい。
推理小説のカテゴリで敬遠する方も居るかと思うが、読書の秋。
本でも読もうと思っている方はこの記事を参考にしていただけたらと思う。
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京極堂シリーズは面白いですよ。ただ分厚い。
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