2013年6月8日土曜日

実例から見る1次情報(ソース)の希薄・曖昧化について


 どの情報においてもそうですが、意見や論は絶対に根拠が入りますよね。その根拠がハム速等のまとめブログだった場合、私のような人間からはまず信用されないと思います。
 最近はネットコンテンツも1次ソースをぼかしたり、英語にしたりでよく分からなくしている所もあったりします。
今回はその1次ソースを騙った例を挙げながらその1次ソースについて考えていきます。


1次ソースって何?




ソースはまとめブログです!と言われたら苦笑いしかでない


 じゃあ、まずは一次情報(ソース)って何よ?って所から始めましょう。

 http://www.ip-blog.net/2006/12/post_210.html


一次情報とは、私は直接見た、会った、直接聞いた、
という自らが仕入れた現場情報のこと。
二次情報とは、誰かが言っていた、本に書いてあった、TVで見た、インターネットにそう書いてあった、
というような、他の第三者を介して得た情報のこと。

と書いてありました。これが一番わかり易い書き方をされていると思います。つまり当人がつぶやくtwitterなどの情報は1次ソースと言えます。これをまとめたりするTogetherなどは虹ソースといえるかと思います。
 それではまとめブログはどう言えるのでしょう。2ちゃんねるのレスを転載しているわけですから2次ソースと見えるかもしれませんが、実際そのスレ自体がマスコミのニュースだったりする場合はそのさらに編集された3次ソースと言えます。大体次元が増せば増すほど、本来の意図とは外れていくものですので、説得力があるの?という話になってくるのではないでしょうか?


 その次元が増すにつれずれていく事例をゲームにしたのが伝言ゲームです。まとめブログはこの絵でいう3人目である事が非常に多いので問題です。










1次ソースの捏造

 逆に1次ソースだと説得力があるということになります。そこで最近のネットにはその1次ソースを捏造する例が後を絶たないようです。
この事例が今回の記事を書くきっかけになったわけです。

匿名さんが情報提供してくださいました(本人の希望で名前は出せません。)



先日、このような一件がありました。togetter.com/li/513079まとめ中にも出てきますが、まるで本人がこれを認めたかのようなツイートをアカウントごと捏造しているのです。twitter.com/glutawine_nico…



このアカウントが偽物であるということは検索をかければすぐ分かるのですが、これを信じこんで「非公式RTで反応するとかバカじゃねーの」などとツイートをする人も出てくる始末です。(この騒動の本人のアカウント→twitter.com/glutamine_nico)




…と私の専門分野ではなくはっきりしたことは言えないので、そのままのつぶやきを使わせてもらっています。

これは要するに、本人かどうか不明の顔写真が出てきて、それを本人のなりすましアカウントが本人のように振舞い、事実であるように見せかけたという事例になります。
 あたかも本人のように振舞っているだけならともかくここででてくるのがまとめブログ。

 もう確定報道のようになってしまっています



もう一つ問題点としてあげなければいけないのは偽アカウントに釣られ、そのまま信じこんでしまっている方が大変多いということをお聞きしています。もはやその信じる人が呆れるほど低レベルではありますが、実際そのような人は馬鹿にできないくらいはいるということです。頭が痛い







 …私の専門分野になるとここ最近で一番大きかったのはCalvin Hallの事件でしょう。

【解説動画】架空のゲーム開発者が製品を貶める記事を書いていた事件【Calvin Hall】

これは完全に1次ソース捏造がバレた話でした。
経緯は


・Calvin Hallというアクティビジョンの開発者が話していたよ!という記事(この時点で実は2次ソース)

・それをみらいマニアックスというブログが翻訳(3次ソース)

・翻訳した記事をソースにゲハブログが記事作成(4次ソース)


というこの時点でも信用しづらい記事ですが、そもそもこのCalvin Hallなどという社員は存在しなかったのですから、1次ソースは完全に捏造であったといえることになるわけです。








じゃあどうすればいい?せっかく1次情報も手に入る世の中なのだからそれを信用すればいい

私にとって一番身近な1次情報であるニンテンドーダイレクト。


 もうこれに尽きるのではないでしょうか。今はメディアに頼らなくてもしっかりとした公式情報が手に入る時代です。しかもとても楽に。

・公式ツイッターアカウントの情報(1次情報)を活用するだけでも気軽に1次情報は手に入ります。場合によっては質問、交流さえ出来ます。

・どこぞの噂を記事にするようなコンテンツは利用しない。(大体そういう所には予防線として最初に【噂】とか書いてるものです。)

・最近はニコニコ生放送の本人出演などもあるようです。本人の発言は1次情報そのもの


 ゲームの話だと、任天堂がニンテンドーダイレクトという公式放送をやっていますよね。
あれはパフォーマンスもありますが、根本的には1次情報の提供を無料で行なっているわけですので多くの方が見ているというのもあると思います。

だからこそ「直接」を意識したパフォーマンスもあると思います。ダイレクトの内容をゲハブログで確認するなどしていては正直全く意味がありません。

1次情報というのはある意味それ以上は覆らない「最強」の情報なのですから、これを追い求めて情報を集めていくのが基本です。
 逆に二次情報ばかりで論を語ると、説得力が皆無です。それどころかネットにはそれより酷い3次、4次までが実例であるのですからよーく確かめる力が必要になると思います。

 



22 件のコメント:

  1. 記事タイトルでよく見るのが「~らしい」「~と話題に」ですね。
    自分が言ってるんじゃないぞという予防線を張ってる時点で信用に値しないものですが
    本当にこれを信じてしまう人がいるという事に驚きます。

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  2. くだらない煽りに対して
    冷静にならないといけませんね

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  3. 昔は「ソースは2ちゃんねる」とか言い出す奴は大笑いされてたんだがなぁ。
    今じゃソースは2ちゃんねるどころかドヤ顔でまとめブログをソース扱いする奴がいるから困る。

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  4. これをまとめたりするTogetherなどは虹ソース
    >虹ソース
    意図的?

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  5. だからってニンダイが信用に足るかというとNOです。

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    1. ニンダイってハード・ソフト・サービス紹介やアプデの情報くらいしかやってねーんだが、
      それすら信用できないって、じゃあお前どこなら信用できんだ?

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    2. 具体例を出さずに意見をいう事で「こういう節もある」って噂を作るためのフラグですか?
      もしかして発売日延期の報告も多いから信用するなって意味か?

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  6. この件で見逃してはならないと思うのが、悪質まとめブログのような編集をやってる人がいるということです。
    つまり、悪質ブログやそのやり口を「お手本」とする、言うなれば一般人が出てきてしまっているということです。
    この現状では悪質ブログの批判はもちろんですがその読者をどうにかしないことには悪質アフィブログ問題の根本的な解決は永遠にできないと思います。

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  7. 最近はワンピースのスレタイや内容を意図的に変えたりまとめたりして叩いてるブログがあるな
    しかも大体はソースは2ちゃん(キリッ とかだし

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  8. まぁ人間って捏造性が高いと思っても眼耳に入った情報は残るもんだからな。人間関係でもそうだが、今まで良い奴と思ってた奴の悪い噂聞くだけで信用が変わっちまってもんだし特にその噂の対象がプラマイゼロの評価だとマイナスだからな。こんなんに怖いものは無い

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  9. 「当人がつぶやくtwitterなどの情報は1次ソースと言えます」ってのは語弊があるのでは。
    「一次情報とは、私は直接見た、会った、直接聞いた、という自らが仕入れた現場情報のこと」であるなら
    例えばぐるたみんの件で言えば自分が実際ライブ行って彼の顔を見てれば一次情報だけど
    本人が「これ俺じゃないよ!」ってツイートしてもそれを一次情報と言えるかは微妙。
    (ぐるたみんの件が捏造なのは分かった上での例え話ね)

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    1. 一次情報ってつまり第一波のことだと思う。
      その例えで顔を見た人が否定のツイートをしても、本人が否定のツイートをしても、同じ一次情報じゃないかな。
      記事の定義で言うなら、本人も「直接見た」わけだし。

      上のコメでニンダイが信用出来ない言ってる人は、その一次情報に偽りがあると考えてるんだろうなぁ

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  10. 海外ニュースの日本語翻訳物は8割方いいように改ざんされてる
    英語系なら元ニュースに当たると「え?全然違う?!」なんてしょっちゅう

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  11. ツイッターやってる人間のうちどのくらいの割合で一次ソースを入手するという発想に辿りつくかが正直疑問
    まとめブログをツート?(ツイッターやってないから知らん)できるし
    どうにもすぐ犯罪自慢したり他人の行動流したりする人間ばかりに思えてならない

    …自分の周りにそんな人間が多少なりともいるからそう思えてしまうわけだが

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  12. 意図的に誤解させるようなタイトル付ける所もあるからな

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  13. 乙武事件もそうだな。一次ソースの人間が曖昧なことを言ってるからな。

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  14. 刹那的に共通の話題で盛り上がれて愚痴が言えたらそれでいい人の方が圧倒的に多い、というかそれが普通なんかもわからんね。
    2ちゃんも今は見ないしまとめも見ないけど、俺自身、思い当たる所はあるわ。
    「ネットはただの娯楽で踊らされても痛くも痒くもないわ。踊らされてるのに気づいても悔しいだけだし。」って人が大多数を占めてるから問題だらけのまとめも流行るし、ソース確認の文化も廃れたんだと思う。

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    1. 「同じアホなら踊らにゃソンソン」ですかね
      ただ今の時代、アホだなーで済まないのが面倒なところですね

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  15. 難しい問題だと思います。かくいう私はまとめ生活が長かったせいか、情報の記事だけでは物足りなく感じ、すぐそれについての誰かの意見を気にしてしまいます。これは評価されているのだろうか?などと。そうすると情報と評価が一緒に得られるまとめに行き着いてしまいます。そして質の低い情報でも当たり前になってしまうという。。
    私の場合は、他人の評価、特にネットでのそれは、業界人など実際に仕事されている方、ブログなどで長期的に論説を書かれている方を除く大部分は、自分と同レベルかそれ以下の何もわかっていない馬鹿な書き込みがほとんどなので、気にして読んだところで得るものがないと悟り、それからまとめから遠ざかっても多少精神的に落ち着くようになりました。
    なんというか、他者の評価を気にして、正しい知識認識より、とにかく賛同を求めてしまうような弱い心が、まとめに引き付けられてしまう本質のような気がします。

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  16. 速い多いが売りのまとめブログを見る養分がその情報が確かかどうかなんて調べると思えないですし
    酒の席の話と同じように「自分たちが盛り上がりさえすれば本質なんてどうでもいい」って感覚なのかね
    そして活動家を笑う養分たち

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  17. 間に人が入れば情報が歪むってのはその通りだけど、一番大切なのは文責の所在が明らかかどうかだと思うで。基本的に匿名の情報なんてのは他の裏付けが無きゃ便所の落書き。
    まぁ所在は明らかでも、まとめてるだけなんでとかいって責任を取らなくていいと思ってるようなとこの情報なんて、結局便所の落書きと同じくらいの・・・いや、なまじ信用するアホが多い分有害だから余計にたちが悪いな。

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  18. Wikipediaの「信頼できる情報源」の定義読めばいいよ。
    企業が出してる情報は注意は必要だが基本的には認められて、
    個人ブログ(企業運営だがね…)は論外。

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