2013年8月8日木曜日

パラレルワールド・ラブストーリーを読んで


涼風豊です。8月になり、溶ける日々が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
デスクワークな僕はガリひょろで色白のいかにも不健康そうな容姿のままです。
海にでもいってBBQしてビールを飲んで恋人と熱い夜を過ごしたいものですが、いかんせん恋人もいなければ友人も居ません。
傍で笑ってくれていた彼女は夏の幻だったのでしょうか。それとも僕は違う世界線へ行っていたのでしょうか・・・



といわけで、今回の記事は東野圭吾のパラレルワールド・ラブストーリーを読んでの感想です。
内田康夫やたまに赤川次郎な僕にとっては全くの無縁というべき作家。
作品にしても『ガリレオ』『白夜行』とタイトルは知っている程度でストーリーについては無知。
そんな自分が何故、東野圭吾を、それもTVドラマにもなっている作品では無く、この本を選んだのか。
一言で言えば帯コメントと書店のポップが目に留まったから。

帯には『東野作品はここから読む』
ポップには『アツい!!東野圭吾を読むならこの本から!!』みたいな煽り文句。
「読んでみろよwwwまぁ読み終えた後、どう思うかは知ったことではないけどなwwwwww」というような煽りに思えた。(自分が弄れた人間だからだろう)
とにもかくにも購入して読んでみました。


タイトルの通り、
主人公がヒロインと恋仲の世界友人がヒロインと恋仲の世界この2つの並行世界を交互に、どちらが現実でどちらが虚実なのか?
主人公が違和感を覚え、その謎を探していく。というお話。
恋愛か友情か、はたまた仕事を取るのかといった恋愛モノでもあります。

プロローグの2つの電車が同じ方向へ並行して進むが、あちらはあちらの世界。こちらはこちらの世界。ガラスの向こう側の彼女はどうこう。と、いかにもな始まり方。
決して交わることのない恋なのか、それとも・・・。ラブストーリー部分はすごく綺麗に書かれており、胸が痛い。
恋は盲目といいますが、この作品に関しても同じで、恋をしてしまったために周りが見えなくなってしまったりしてます。
恋というのは恐ろしい。

パラレルワールドの部分ですが、前述の2つの世界を交互に書いている。
僕にはこれが非常に読みづらかったです。
途中、何度読破を諦めようかと思ったほど。
世界観は素晴らしいです。ただ、並行世界とラブストーリーを同時進行している為か人間関係の薄っぺらさというのも感じてしまったです・・・。
並行世界ミステリーだけなら、ラブストーリーだけなら。そう感じて少し勿体無い気がしました。



しかしさすが有名作家。
最後は上手くまとめられており、物語の終わりは「あぁ、こういうことだったのか。」と納得させられました。
ミステリーでは無く、『儚く切ない恋愛小説』だと思います。



解説で新井素子(誰かは知らん)が『変身』『分身』そして本作を個人的に『東野三部作』と呼んでいるみたいです。
僕は『変身』も『分身』も知りません・・・(申し訳ない。
東野作品が好きな方、恋愛小説が好きな方、心が荒んだ方、逆にラブストーリーを活力に!と思ってる方は検討してみては?

6 件のコメント:

  1. あれいいですよね!

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    1. 僕個人としては読みづらく、少しうーん・・・となりました。
      世界観はすごく好きです

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  2. 最近小説を読み始めた自分にとって興味深く面白い記事でした。
    またこういうのやってください。

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    1. ありがとうございます。
      贔屓にしてる作家しか読まないような奴ですが
      また面白そうな作品があればレビューします。

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  3. これは読んでないですけど「変身」は個人的には良かったです
    そうか…パラレルワールドラブストーリーはそういう系統なのか…?

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    1. 変身、分身を読んだことが無いのでなんとも言えませんが
      少なくとも新井素子氏は個人的東野三部作と言ってます。
      また時間があれば購入して読んでみようとは思ってます。

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