2012年10月3日水曜日

なぜインターネットの情報は信用してしまいやすいのか考える



マスゴミは信用にならない!とよくインターネットで見かけます。これは主にTVのマスメディアのことで、インターネットのメディアに関してはなぜか無意識で受け入れてしまうような人が非常に多いと思います。その原因を私なりに分析してみたいと思います。


相手の顔が見えない。性格がわからない。しかも誰にでも公平だからこそ信用してしまう

インターネットの最大の長所であり弱み。この部分に集結しているといえます。

 人は顔や口調などで人間を判断するという部分が必ず存在します。頼りない人が放つ情報と頼りになりそうな人が放つ情報は同じだとしても受ける印象がまったく違うわけです。
だからこそテレビのマスメディアはそういった差があるので信用できない。に陥りやすいのでしょう。喋る人の表情、口調、声色が明確に出るがゆえに同じ意見だとしても違うように聞こえるのではないかと考えます。

 
 ではインターネットではどうなのでしょうか。顔、口調、性格は全く見えません。しかも同じ文面のメディアである新聞との決定的な違いは、新聞は記者が名を明記し、企業として書いているのに対して、インターネットの情報は一般人でも書ける上に、生業とする人が一般人を装って書いてもまったくわからない場合が多い。
それだけに全ての情報が第三者が発する意見であるかのように錯覚しやすいのがこのインターネットメディアの特徴です。







匿名性を利用した口コミ商法が横行する(ステルスマーケティング)

 この匿名性を活かしてできたコンテンツが匿名掲示板である2ちゃんねるだったり様々なレビューサイトだったりするのかなと個人的に思うわけです。これらのコンテンツも本当に第3ユーザーのみの世界ならばこれほど消費者から直接的で強力な口コミ、評価は他のコンテンツにありません。しかしこの強力なコンテンツを自社のイメージアップやライバル社のイメージダウンに使おうとした人々がいたということで、実際ネットのクチコミやレビューは金が絡んだ泥臭い話になっている傾向があります。

最近では食べログのやらせ問題などは表面化されたステマ問題ですが、その他にも私が問題視し、散々取り上げてきたブログ「はちま起稿」の企業運営が判明したと徐々に第三者としての化けの皮が剥がれ、ステマ疑惑が付くような事例も起こり始めています。
それでもこの経緯や裏の部分を知らない多くの人々はこれらのサイトを参考にして商品を買うでしょう。ユーザーの声という印象がある限り、それはとても大きな影響を及ぼします。






リテラシー教育の徹底、もしくは業者の書き込みやなりすましができないような画期的なコミュニティを

  ステルスマーケティングを法規制するのは早急に行うべきだと私個人は主張します。が、口コミサイトそのものを規制することはあまり賛成したくはありません。先程も述べたように本当に第三者だけが書き込むことができるコミュニティならばこれほどダイレクトに消費者の声を聞けるコンテンツは他に無いからです。

 理想はユーザー全員が過剰な商品の持ち上げや貶めに疑いを持ち、レビューなども信頼出来る要素がある(例えばAmazonのレビューならば購入マークの付いたレビューだけを参考にする等)もののみを参考にする識別能力(リテラシー)があることです。しかしこれはあくまで理想であり、これを実現するのは難しい上に教育制度が変わったとしても10年以上先の話になってしまうでしょう。ですがこれからの多情報社会においてリテラシーは絶対に必要な能力になります。未来の情報社会に向け、徹底した教育を行なって欲しいものです。

 結局のところ、上記の問題を解決するような画期的なSNSが登場してくることを期待するしか今の段階ではないのかもしれません。ただ既存の2ちゃんねるなどのSNSでもその気になれば運営側が会社のIPからの書き込みを全部弾いたり、荒れている板に関しては一時的でもIP強制表示など、ある程度の対策は現段階でも可能なのではないでしょうか。本当の意味での有益な情報サイトになるように努めて欲しいものです。







13 件のコメント:

  1. 一種の中毒性みたいなものはあると思う

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  2. 匿名だと自分が望んでいる情報のみを都合良く採取しやすいんじゃないかな。
    逆に自分が望んでいない情報も手軽に排除できる。
    そしてこのコメントも匿名。

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  3. ネットを信用してしまうんじゃなくて現実が信用出来ないだけでは?
    ステマステマ騒ぐのもインターネットには真実があるみたいな思想の反動でしょ。

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  4. ・マスコミ<ネットみたいな偏った見方の蔓延
    ・見たくない情報をシャットアウトできてしまうネットの構造的問題

    匿名性よりも上記のような個人の思い込みを強化してしまう仕組みが問題だと思う

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  5. なんか調べる時は両極端な意見を見るようにしてる

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  6. ステマの元祖ソニーがやらかしたGK問題を振り返ると
    ライバルの商品への不当なネガキャンや自分が望む反応を返さない個人への攻撃的な発言が反感買ったわけで
    宣伝効果出すためにクソみたいな手法でも積極的に取り入れた結果ステマ騒動の流れが反応として帰ってきた
    有名人のブログ利用して宣伝する程度で抑えていればここまで毛嫌いされなかったかと
    思想の問題以前に向こうが選んだやり方が下種すぎただけ

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  7. ネットの情報って最初から「ネタだな」って思ってみるものだろ

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    1. そう考えることのできない人間がマジョリティなのがねえ

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    2. そして情報を鵜呑みにする奴がノイジーマイノリティだから困る

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  8. いい意味でも悪い意味でも、人は信じたい事をを信じるし逆の場合もある
    やっぱ必要なのはルール(法)と考える“常識”だと思ってる

    今の世の中、その上で騙されるんなら仕方ないんじゃん?
    考えすぎて動けなくなることもあるんだし

    自分的には現状のマスコミには不信感しかないけどさ

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  9. もっと単純に文章というもの自体に
    信憑性があるような気がする

    それと日常の疑問点をわかりやすく解説する人がいて、
    それをきっかけにネットは信頼できるもの!と思うせいか
    まぁあれだよね。多くの人が見るネットに嘘を書いてるとは
    あまり考えないものなのかもしれない。

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  10. ・マスコミのハタラキ
    マスコミ=大量伝達
    情報化社会における欠かせない大量伝達方式。
    マスメディアの情報は世論形成、文化の発展、普及に役立つ半面、
    一方的であるため、送り手が「商業主義」に奔ると、
    情報が歪曲化されたり、文化の低俗化を招いたりする問題がある。
    情報の受け手が情報を見極める力【メディア・リテラシー】が求められる。

    ・メディア・リテラシー
    マスメディア(新聞、テレビ等々)は世の中の動きを教え、
    物を考える解きに多くの情報を与える大切なものである。
    しかし、マスメディアの伝える情報は必ず、時間や
    紙面の制約を受ける。また、
    その情報は、メディア自身の考え方など様々な条件のもとで、
    現実を再構成したもの(疑似環境)であることに注意しておきたい。
    そこで、受けてはマスメディアの特性を踏まえたうえで、
    情報を批判的、建設的に受け取り、読み取る能力が求められる。

    マスメディアが影響を受けるモノ
    ・情報を伝える相手
    ・スポンサー
    ・それ自信の考え方
    ・時間などの制約
    ・地域性や国・政府の政治、経済などの状況

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  11. 自分で探して自分で読んでるせいで自分で手に入れた情報として扱っちゃうからだと思う

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