まとめブログにだまされないために～クリティカル・シンキングを身に付ける～

ロブ速が終わってもハム速が潰れたわけではないので相変わらず偏向記事を信じこむ人やtwitterで捏造記事を拡散してしまう人が後を絶たないことに不満を感じます。
　私も日々リテラシーはどのように身に着けていくべきなのかを勉強しています。
今回の記事はそんなの当たり前だろ！ってことを書きます。当たり前でも改めて言われると妙に納得してしまうこともあるのでどうぞ読んでみてください。








クリティカル・シンキングとは？

批判的思考（ひはんてきしこう)またクリティカル・シンキング(英: Critical thinking^[1]）とは文字通りには批判的に考えることであり、「批判」の定義については論者によって異なるものの、証拠、正確さ、論理、合理性、公平性にもとづいて概念化したり分析したり総合判断することを指し、議論の基礎とされる^[2]。議論のなかで間違った推論、誤謬、虚偽、詭弁を見分けることも含まれる^[2]。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%B9%E5%88%A4%E7%9A%84%E6%80%9D%E8%80%83#cite_note-1

とウィキペディアには書いてあります。つまり主張を常に批判的に考えられるかということですね。
そして世の中に完全な真実などない。今信じられていることは、より強い証拠があるから信じられているにすぎない。
ということを理解できているかどうかにもあります。

　科学などはまさにその例だと言えます。科学の定理などは今それ以上の信憑性のある論がないからこそ定理になっているということです。

















 クリティカル・シンキングのポイント

 
①その情報に根拠があるのか確認する

②その根拠が正しいのかどうか批判的に見る

③それから導き出される答えは正しいのか批判的に考える


 最近のネットの声（）などを見ているとテレビなどのマスコミ不信から①に関しては非常によく考えられているように感じます。むしろまとめブログが狙っているのはそういう層でしょう。嫌儲などの>>１でソースが必ず付いているのは①の要素、つまり説得力を付けるために行なっていると考えられます。

　ただ①だけで終わってしまっているせいで、②の部分をおろそかにしてしまう傾向が非常に強いのではないでしょうか。その根拠が妄想レベルの根拠だという記事を私は何度も見て来ました。（ゲハでは特に）
　その根拠を捏造した例が先日のCalvin　Hallの一件でしょう。 多くの方がクリティカル・シンキングの②までを考えられてのならこのような騒ぎには絶対になっていません。














 

  

既得利益のためにわざとねじ曲げている情報があることを理解する


　これは、まとめブログには一番強く見られる傾向です。が、程度はあれどだれもが完全な中立は無理だということも同時に知っておく必要があります。そして誰もが自分の偏りには気づきにくいので、ここでも批判的な態度は必要になってきます。

既得利益・・・ある立場にたった観点を取ることで間接的に利益をもたらすこと

ここで出てくるのはプロパガンダ技術と言われる思想誘導です。

1. ネーム・コーリング - レッテル貼り。攻撃対象となる対象をネガティブなイメージと結びつける（恐怖に訴える論証）。
2. カードスタッキング - 自らの主張に都合のいい事柄を強調し、悪い事柄を隠蔽する。本来はトランプの「イカサマ」の意。情報操作が典型的例。マスコミ統制。
3. バンドワゴン - その事柄が世の中の権勢であるように宣伝する。人間は本能的に集団から疎外される事を恐れる性質があり、自らの主張が世の中の権勢であると錯覚させる事で引きつける事が出来る。（衆人に訴える論証）
4. 証言利用 - 「信憑性がある」とされる人に語らせる事で、自らの主張に説得性を高めようとする（権威に訴える論証）。
5. 平凡化 - その考えのメリットを、民衆のメリットと結びつける。
6. 転移 - 何かの威信や非難を別のものに持ち込む。たとえば愛国心を表彰する感情的な転移として国旗を掲げる。
7. 華麗な言葉による普遍化 - 対象となるものを、普遍的や道徳的と考えられている言葉と結びつける。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80

 これらの誘導手法は２ちゃんねるを頻繁に見ている方は一度は見たことがあるのでは無いでしょうか。これらの手法はもう匿名掲示板では、ポピュラーになってしまっているレベルの話だと思います。

















議論と妄想を区別する

　匿名掲示板に求めるべきではないかもしれませんが、最近は議論にすらならない妄想で自分の世界が出来上がってしまい、お話にならないレスが議論スレでも大量にあります。なのでここでは議論と感想の違いを考える必要があります。ちなみに議論とまではいかなくとも対話は議論です。

議論・・・根拠を持った主張（論）でお互いの主張を戦わせること。

妄想・・・根拠が弱いにもかかわらず、確信が強固であるということや、経験、検証、説得によって訂正不能だということ

この違いをわかっているだけも随分違うもんです。












・・・とここまで偉そうなことを書きましたが、これはごく当たり前のことなので改めて見直す機会になってもらえると嬉しいです。









おすすめの本（本格的に勉強したい方向け）

「正しく」考える方法 　斉藤 了文、 中村 光世 (1999/4)

http://www.amazon.co.jp/dp/4771010951

クリティカルシンキング (入門篇)　E.B.ゼックミスタ、J.E.ジョンソン、宮元 博章、 道田 泰司 (1996/9)

http://www.amazon.co.jp/dp/476282061X

クリティカルシンキングの教科書　山中 英嗣

http://www.amazon.co.jp/dp/4569797814